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「スマホECで売上アップ」スマートフォンサイト構築は本当に通販売上アップの緊急課題か?

2013年06月19日 10:10

2008年に日経新聞の一面トップに掲載され、小売業を震撼させた
「通販市場が百貨店・コンビニを抜く」という記事が出てから、今年5年。通販市場は順調に売上市場規模を拡大し、経済産業省の「平成23年度電子商取引に関する市場調査」から、BtoC市場は8.5兆に及び、新規参入を巻き込みながら右肩上がりだ。

最近ではガラケーとか、すでに過去の産物のように扱われがちな、フィーチャーフォンだが、私が面倒みていた某企業のネット通販部門はちょうど同じころ2008年にモバイルからの売上がPCからの売上を抜いていた。

今年の1月に2012年のコンビニの売上が、2年ぶりに前年を下回ったとのニュースで

スマートフォンの普及で「ネット通販に客足を奪われた」(大手コンビニ幹部)

売上減の原因に、名指しまでされたスマートフォンの普及。ということは、スマートフォンが普及すると、ネット通販市場に拍車がかかるのか?

まだまだフィーチャーフォンからの売上も無視できない通販事業主はスマホサイトへの転換を急ぐには、コストもかかるし、懐疑的なところもあるかもしれない。今回は本当にスマートフォン対策が売上アップに繋がるかを考えてみる。

まだ通販といえばカタログ通販が花形で、受注は電話とFAX(たまにハガキ)時代から
通販業界に関わっているが、以前はカタログ配布部数の拡大が売上拡大の手段とされてきたところ、インターネットが入ってきた。
当時のロイヤルカスタマー神話から、高額商品を購入するシニア層に対して「電話」がこれからも主戦場と主張する人も多かった中、かなり早い時点から「ネット」が逆転する日は近いと予測していた。

それがあれよあれよと、電話注文からネット注文の売上が逆転し、PC購入からモバイル購入が肩を並べ、現在ではスマホ注文が急激的に伸びている。
(以下スマホと記載)

スマホは「転換率が高い」と言われているが、その裏付けはどうか。
それは今までのフィーチャーフォンの機能、通信会社のメニューの置き方にあった。

ドコモを例にすると、
1.iMENU
2.メニューリスト
3.通販
4.各種通販サイトのメニュー
このステップで商品を購入しなければならない。無論、メニューリストをまたがった商品検索はできない。

買いにくいので、PCからしか買わない、という人が多くなるのは必然だ。

そこにスマホの登場で、ストレートに検索ができ、お目当ての製品、ショップを探すのに、検索時の複合キーワードもパソコン同様、すぐに使いこなすことができる。

ミドルキーワードや、スモールキーワードで、サイトに辿り着く人が増え、目的と合致するショップで買い物が楽しめることが、スマホでの転換率が高い理由だ。(図1)

key.gif

今までPC経由でしかネット通販を利用しなかった30代、40代女性、そして男性がスマホに乗り換え後、ネット上のパーソナルな行動を全てスマホで賄うようになりつつある。

ここは素直に、しかも速やかに、スマホサイトを構築するのが得策であろう。


次回は、スマホサイト構築の3つの方法と選び方


記事:チェスネットワーク株式会社 代表取締役 安陵 知佳子
国内で代表的な通販会社を数多く手がけるコールセンター業界でマーケティングに携わる。IBMをはじめとするIT企業の担当経験から育った「IT+通販現場」。Web制作だけに終わらない気軽な通販相談者としてのスタイルがお客様へのプラスアルファのサービス。

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Author:安陵知佳子
チェスネットワーク株式会社
代表取締役社長

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